私のだいっきらいなこと

それは棘が刺さること。

広島では棘が刺さったことを「すいばりがたった」という。
これが半端なく嫌い。死ぬほど嫌い。

高校生のころバイト中に爪と皮膚の間にグサッと刺した時には
取れずに苦労した。なんでそんなところにわざわざ・・・
コックさんが取ってくれて、もう神様に見えたわー

だから竹の割りばしは使わないし、木のアイスクリームのスプーンも使わない。
大きな棘は勿論のこと
茄子のヘタやオクラの硬い産毛もイヤ。
桃もメロンも。
小さくて細いのが特に嫌い。

そして究極の棘はグラスファイバー
ささっても見えないのだ。
見えないくせにいつまでもチクチクと存在を主張する。

これには泣かされた。
昔、ドラッグストアにいたころリポビタンＤの幟を処分するときに
竿の部分ではなく、上の辺りにある生地を留める白い棒
あれはグラスファイバーでできていて、それを知らずに思いっきり握った。
掌一杯に広がるチクチクの嵐。
気が狂うかと思った。

で、本題。

あれは6月10日のこと区役所に用事で行った。
用事が済みバイクを止めた駐輪場へ、
ふと下をみると自転車に後付けするライトが落ちていた。
勿論ボロボロな状態。このままではバイクで踏んでしまう。
いつもならそんな怪しい物は足でけりながら隅っこに寄せるのだが
周りに人がいたので、親指と人差し指でつまむようにして隅に寄せた。
そして、バイクのキーをつまんで回そうとしたときに「チクっ！」
と親指に結構な痛さを感じた
あきらかに何かが刺さった痛みだった。それも思いっきりだ。
何が刺さったのか分からない。犯人が分からない。
そのライトかと思ったが、私は日傘をさした。
その日傘の親骨はグラスファイバーだと思う。
長く使っているものだったので、劣化してささくれていたのかもしれない。
極度の老眼なので見えないが、
とりあえずスーパーにいきセロテープでペタペタしたが取れるはずもなく・・・
家に帰り老眼鏡の三重掛けをしてみるがわからない。
五円玉使うといいですよ。みたいなことは通用しない。見えないんだから。
でも、触ると確かにあるのだ。悪いことに患部は右手の親指なので、
左手で針をもってこの辺りか？というところを責めてみるが
利き手ではないのでうまくいかない。

ネットでは「いつか出てくる。出てこないこともある」と
いつかって、何時なの？１週間？２週間？ひと月？
それまでこのチクチクと過ごすの・・・？

２２日経った先週の金曜日のこと、毎日のルーティーンのように針をもって
ここか？というところをチクチクしていたら、ちぃーーーーーーーさな点が見えたような気がした。
下から押し上げられて見えるようになった？？
これはもう皮膚科にいくべ！

「プラスチックかもしれないしグラスファイバーかもしれません」
というと女医は「グラスファイバーだと自信がないなー」って悲しいことをいう・・・
ダーモスコープで見てもしっかりと棘は見えないらしく
それでもこれかな？ってのを見つけて注射器の針でホジホジ
自分でするとあまり酷くできないけど人にやってもらうのは問題ない。痛いけど。

ほどなく、「多分取れたと思う、結構深く針を刺したからこれで様子を見てください」
傷の痛みがあるので棘の違和感があるのかどうか未だによくわからない・・・

とれていると祈ろう・・・