Ｍさん

2019年5月14日日常コメント (4)

母のいる施設は３階建ての小さなショートケア＆デイサービス
２６名位の方がおられるのかな？
３階は、認知症の進行されておられる方や重篤な病状の方。
母のいる２階は、比較的元気な方や徘徊のしない大人しい方がおられる。
で、１階がデイサービス。
色んなパターンがあって、二泊三日の方も１週間の方も
何カ月も暮らしている方もおられる。

Ｍさんという女性の方は、母より二つ年下。
優しそうな笑顔が素敵な女性だが、実は重い病と闘っている。
日によって体調が良い日悪い日があるので、自室にこもられて辛そうな日も。
食も細くなり、座っているのも辛そうだが、夕方私が施設に行くと
リビングの椅子に座って、体調の良いサイン頭の上で○を作ってくれる。
私は、目で頷く。
個人の方と仲良くするのは、他の方との折り合いがあるので、
有料老人ホームなどと違いショートや老健ではあまり公にはできないのだ。

誰とも話をしない母、Ｍさんは、いつも母のことを気にかけていてくれる。
本当に有難い。母もＭさんには心を許している様子だ。
母は、職員さんに対しても上辺だけの人には心を開かないので
昼間の状況をＭさんが教えてくれるのは助かる。

食べれらない。
これが一番、気がかりで怖いことなのだ。

Ｍさんになにかしてあげたい。何か・・・

そんな話をナースさんとしていたら、
「もしかして柑橘系の果物なら食べるかも」と提案され、
オレンジを一口サイズに切って持参した。
皆には内緒だ。ナースさんが血圧計などを入れたカゴに
こっそりとタッパーを忍ばせてＭさんの部屋に持って行っていく。

一口でもいい、一瞬のどを潤すだけでも・・・

「食べちゃったよ！美味しい、甘いねって」と嬉しい報告をもらう。

後日、Ｍさんから「有難うね。ごめんね、有難うね、嬉しいよ」と。

「いやいや、食べたいものがあったら言ってね、作ることも出来るし
遠慮せんでね。」

「あんたも、毎日おかあさんのことがあるのにしんどいじゃろうに」

「いやいや、大丈夫じゃけん。心配しんちゃんな、Ｍさんついでじゃけぇ(^_-)-☆」

「まぁ(笑)ありがとうね」

「ほんまに、遠慮せんでね、お母さん」

「あんたは、もう娘よねぇ」

本当に、本当に一日でも長く、元気でいてください。

まるこ

2019年5月14日11:10

あーっ！自分が恥ずかしい。都ちゃんは優しいよ。偉いよ。聖母マリア様みたいだよ。それに比べて私と来たら。恥ずかしい。直ぐパニック。直ぐテンパる。
そんな自分が恥ずかしいわ。Mさん良かったね。少しでも果物を食べられて。都ちゃんの愛が伝わったんだよ。きっとすごく嬉しかったと思うよ。
遠慮なく言ってねなんて簡単に言えないもの。都ちゃんに比べたら私などなんたる怠惰。優しい娘さんだ！