むかーしむかしの、そのまた、むかし。
モデルがいけんわ。
着付けも良くない。
これは、21歳じゃね。

私が15歳の時に両親が離婚、
19歳の時に長く会わなかった父からいきなりの連絡
「〇〇町の〇〇呉服店に行け」
当時、私は某化粧品会社のBA。
退社後、その呉服店に行くと
「お父様から伺っております」と
ほぉ、成人の振袖を娘にということね。
既に決められた反物。
「色白でいらっしゃるから、とてもよくお似合いに
なられますよ~」と歯の浮くようなお世辞などいってもらい、
肩から掛けられる。
地味だ・・・。なんて、地味なんだ・・・。

私が小さなころから父には愛人がいた。
愛人さんはご挨拶といい、我が家へ盆暮れに来ていたらしい。
私にリカちゃん人形をお土産にもってきて
大人の事情を何も知らず、リカちゃんを喜ぶ姿が悲しかったと後に母が呟いた。
その愛人さんはお水なので、着物は日常着のようなものだった。
呉服店は馴染みのお店。
どうやらその愛人さんが柄を選んだらしい。
遠い昔、幼い頃の姿から大人になった私の姿を想像して。

「お気に召さない様でしたら、他のものをおもちしましょうか?」

その時は愛人さんが選んだとは知らず、父が選んだのだと思っていたから
ま、いいか。みたいな感じで決めた。

出来あがった着物を着つけてもらい写真を何枚も撮られた。
父にそうするように頼まれたのだと。
会えないと思っていたのだろう。母が悲しむと思っていたのだろう。

大振り袖で仕立てられた振袖は、その後小袖に仕立て直してもらい
何度も友達の結婚式に登場した。

着物が80万、帯が120万 合計200万

・・・・。

コワ━━(((( ;゚Д゚)))━━ッ !!!


勿体無い。大きな借金・・・

でも、父有り難う。




コメント

まるこ
2019年1月15日10:55

お父さんには色々あったんだろうね。
でも都ちゃんの事、その気持ちはずっとあったんだよ。
きっと娘の振袖姿を楽しみにしていたんだろうね…
でもお母さんの事考えると会えなかったんだろうね、お父さん。
色んな思いの詰まった着物なんだね。
都ちゃんが仕立てなおして着てくれて、お父さんも嬉しかっただろうね。

私の七五三の時の着物も成人式の時の着物も母の弟の従姉妹が持って行ってしまってさ。今家に無いの。ちょっと悲しいな。

アミ
2019年1月15日11:01

離れていても、お父様の愛情を感じます。
私も、母、亡きあと、父が再婚し、大人になっていたのに、寂しい思いをしました。
父には悪いけれど、娘には許せない気持ちでした。
でも、両親亡きあと、思い出すのは両親の愛情ばかり。
お父様も、きっと、心の中ではみやこさんの事、考えていてくれたんですね。
素敵なお着物ですよ!

nophoto
もも
2019年1月15日11:05

ごめんなぁ~。
上二人みたいにええコメント書けれへんわぁ(*´Д`)

本心書くわねぇ( *´艸`)

納得やわ。
そらぁ モテモテやったやろ。引く手あまただったんやろうと推測。
男が寄り付いて困ったことやろうとまたまた推測。
波乱万丈の人生やったやろうけど、こうやって五体満足で美人さんに生まれた来ただけでも良かったやない。
嫉妬心メラメラですわぁ~(*´Д`)

都わすれ
2019年1月15日13:24

まるちゃん

そうだね~色々あったんだね。
母と離婚してから父が亡くなるまでに
私が会ったのは2回だけなんだよ。
一度目は父が大学病院に入院していて
会いたいと言ってきたから。
二度目は、父方の従兄の結婚式で
どうしてもと言われて。
その時さ、スーツで行ったんだよね。。。
着物で行けばよかったな。。。
多分、母の手前行くだけでも気兼ねなのに
「着物でいく」って母に言えなかったんだと思う。
でも、今更ながら後悔だよ、見せてあげればよかった。
まるちゃんの着物、宝物だから返してもらいなよ~

都わすれ
2019年1月15日13:24

アミさん

やっぱり男親は娘が可愛いのでしょうかね。
えらい奮発したもんです。
父、愛人さんとその後結婚したのですが
やはり複雑な気持ちでした。
でも、まぁ・・・今となっては感謝の気持ちもあります
ちょっぴりですけど(苦笑)

都わすれ
2019年1月15日13:25

ももちん

んなぁことないよ~(笑)
モテる?ないない、本当にないよ。
でも、元気に産んでくれたことには感謝してるよ。

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