昨年の今日、今の時間9時半、
母がストレッチャーにのり手術室へと入っていった時間。

ただただ、「宜しくお願いします。お願いします」と
頭を下げていた。

実はこの手術、するべきかしないべきかでとても悩んだ。
身内である母の弟や妹に話すつもりもなかった。
頼りにもあてにもならない身内だから。
兄と二人で話しても結論が出ずに、悩んで悩んで
担当医であり執刀医の医師に返事ができずにいた。
母の性格上、手術を拒むのではないかこの年齢で7時間以上もかかる
予後の経過も不安の残る手術をする必要があるのか・・・
痛い思いをさせずに穏やかな残された人生を送る方が良いのではないか・・・

夫には何も言わなかった。言えなかった。
それは夫が私の家族と関わることを
好まなかったから、いや、むしろ拒んでいたから。

でも、一人で悩むのも限界がきて・・・
夫に「先生とあって手術の話を聞いてほしい」とお願いした。
意外なことに夫は快諾してくれた。
そして、メリットデメリットをうまくまとめて私に話してくれて
その場で医師に手術をお願いしていた。

「初期なんだから助かるんだから、高齢だけど体力があるって
先生も言ってくれてる、先生は自信をもっておられる信じてお願いするべき
術後のリスクも解決策はある。しなかったら後悔するで。」

ここで、初めて怖くて聞けなかった言葉を先生に聞いた。
その答えは、
初期だけど手術をしなければ1年の命だと言われた。


初めて、この人が夫で本当に良かったと思い心から感謝した。
夫の言葉がなければ手術は受けていなかったと思う。


母の命は夫からもらったのだ。











コメント

アミ
2013年8月7日12:43

やはり、男性ですね!
じ~んとしました。
頑張って!

実は、私も股関節の手術、受けようかどうか、迷ってます。
背中を押してくれる人が傍に居てよかったですね!

都わすれ
2013年8月8日7:11

☆アミさん

おはようございます。
夫と知り合って24年、こういっては申し訳ないのですが
本当に初めて心から感謝をした出来事でした。
私は結構しっかり者?で、なんでも自分で決めて前に進む人なので。
夫も初めて頼られたと思ったのではないでしょうか。

股関節の手術は痛みの軽減ですか?
どんな手術も嫌なものですよね。。。

アミ
2013年8月9日12:27

股関節の骨が磨耗してるのね~。
何でも、プラスティックを入れるとか・・・。
昔は金属のボルト・・・なんて聞いてましたけど、医学も進歩したんですね。
今は、痛みもいくらか軽くなったし(多分、筋肉がついてきた所為かも)、杖で上手に歩けるし・・・。
今は、手術はしたくない気持ちが勝ってます!

都わすれ
2013年8月12日21:14

じゃ、様子見でOKですね。
すごく痛くなったら、またその時考えましょう。(*^_^*)

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