6月6日の日記

2013年6月6日 日常
認知症と診断されて三週間。

この認知症という病気は本当につらい病気です。
本人のつらさというより周りの人間にとって・・・

辛いというより哀しいのかな・・・
特に思い入れが強いほど係わりが濃いほど。

どうしても受け入れることができない自分がいる。

多分それは、よく言われるような同じものを何度も買ってくるだの
無銭飲食をしてしまうだの迷子になるだの徘徊するなどと
いうようなことがないから、あまり現実的なこととして
捉えることができないのだろうと思う。

会話が成り立たない意思の疎通ができない。

たぶんこれが一番哀しいのだと思う。


「ねぇ、お母ちゃん あのね、」

「お母ちゃん、聞いて聞いて」

「ねぇ、お母ちゃんどう思う?」

「お母ちゃん お母ちゃん」



私はこれまで母にたくさんの話を聞いてもらってきた。

今はもう私の言っていることを理解することが
できない・・・・。

哀しくて切なくて・・・


昨日のこと
「水ようかん食べる?」と聞いたら
「食べんよ~そんなもの」と言う。
「なんで食べんのん?」と聞くと
「そんなもの食べたことないよ」と言う。
「え?水ようかんよ?知らんのん?」と聞くと
「知らんよ、そんなもの。食べたことない」と言う。

母は水ようかんが好きだった。

私は悲しくなって泣きじゃくる

「どうして知らんのん!知ってるじゃない!知ってるじゃない!」

分かってる、責めちゃいけないこと。
分かってる、穏やかに対応してあげないと混乱をしてしまうと。


でも、出来ない。出来ないよ・・・・・。


冷静になんてなれない・・・・。








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