初夏のころの受診日。
待合に座っていると診察室の方から見たことのある
若い女の子が二人づれで歩いてきた。
連れはそのコの母親。
相手も私にすぐ気づき話かけてきた。
山田優に似た綺麗なコで今日も化粧がばっちり決まっていた。

ここは脳専門の病院。母親と一緒だったからてっきり母親の付添と
思いきや、患者は彼女の方だった。
最近よく、眩暈がしてついに意識を失って倒れたから
受診してみたと、検査の結果異常なしと言われたが
後日、病院から電話があって「腫瘍があるが悪性か良性かは分からない」と
あれから数か月、その後の彼女のことは分からない・・・。
いや、正確には誰かに連絡すれば近況は分かる。
でも、彼女が病気のことを周りに言っていないかもしれないし
直接彼女に聞くのも気が引ける・・。


一昔まえまで、ガン(悪性腫瘍)を告知する、しない、されたい、されたくない。
は大きなテーマだった。だけど今は当たり前のように知らせる。
それは、以前と比べて生存率が高くなりガンは怖くない初期なら大丈夫みたいな
とらえ方が大きくなったから?でも、日本人の三大死因の中に入っているのは
昔と変わらないことだし、最近の人間の心が強くなったとも思えない。

そりゃ、患者が自分の病気を認識することによってお医者さんは治療が
スムーズにいくと思う。
でも、なんか心が置いてけぼりのような・・
そのためにカウンセリングがあるのだろうけど・・
カウンセリングしてくれる人との相性もあるしね・・ 

と今私がここであれこれ言ってもしょうがないけどね・・



とにかく、元気でいてくれることを願う。

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