母方の祖母が亡くなった日。
丁度、30年前になる。

その日、私は高校の入学式だった。
バス通学路の途中に祖父と祖母が住んでいる家があった。
入学式の帰り、母は祖母のところへ寄って帰るからと
最寄のバス停で降りた。
私は、降りずにそのままバスに乗って家に帰った。

祖母は母の本当の母ではなく、
母の実母と祖父が離婚した後に結婚した人だった。
母には腹違いの妹1人と弟2人ができた。

母はこの祖母にとても苛められて育った。
母だけ高校に進学させてもらえなかった。
母は中学卒業後、家を出て女中さんとして
住み込みで働いた。 そこへお金の無心にくる祖父と祖母
お給料の殆どを両親に渡す母。
博打でそのお金を失うと又、無心にくる。
母は、恥ずかしさを我慢し給料の前借を願い出る。

そんなことを聞いて育った私は、当然祖母に対して
良い感情は持たないし、祖母も兄や私を可愛がらない。
というか、自分が生んだ子供ではない母の子供たち
「おばあちゃん」と呼ばれることでさえ祖母には
違和感があったのかもしれない。

だから、あの日も特別会いたいとも思わなかった。
思い出など1つもない。交わした言葉の1つも思い出せない。

それでも、お葬式の時に涙が出た。

だけど悲しいのではなく、そんな祖母でも亡くして
泣いている母の姿を見て涙がでた。

あれから30年・・・。とても早い。
もし、あの時私が15歳でなかったら
もう少し大人だったら、祖母と母の距離を
縮められるお手伝いができたかもしれないと思う。




今日の一曲
 
ホテル カリフォルニア
http://www.youtube.com/watch?v=su4kCVYfcMk



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