初めて会ったのは10年くらい前だったから
多分、享年は12歳くらいだったのかな。
MIX犬の女のコで決して愛嬌がいいとは
いえないけれど、飼い主にとても従順な犬だった。
ななは、お父さんが大好きでお父さんの
運転する原付きバイクの前カゴに
いいこしてオスワリしてた。
暑い夏も寒い冬も雨の日も雪の日も・・・。
いつもいつもお父さんと一緒だった。
お父さんの奥さんであるお母さんが数年前に
突然亡くなってしまってからよけいお父さんに
甘えるようになった。
2．3年前から顔の辺りの毛が白くなってきて
「あぁ、ななも年取ったなぁ」と思っていた。
半年前くらいだったか、お弁当を買いに来た
お父さんと言葉を交わし、いつものように
バイクの前カゴでじっとお父さんを待っている
ななに話かけにいった時、深い毛あしにも
関わらず、しっかりと見えるモノを見つけた。
それは胸の辺りにできた大きなコブだった。
一目見て悪いものだと思った。
店に戻り、「お父さん、ななのお腹・・・・」
と言うと 「ほうなんよ、ガンでね3個あるんよ」
と言った。「もうどうしょうもないんよ」と・・・。
それでも、長く生きれるコもいる。
そんな風に思うしかなかった。
そして、今日しばらくぶりにお父さんがきた。
私は、いつものようにバイクに向かった。
そこにななの姿はなかった。
胸がドキドキしたと同時に覚悟して
お父さんに聞いた。
「お父さん、ななは？」
「ななは、死んだんよ・・・・注射してもらったんよ・・・。」
私は、仕事中だというのに涙が溢れ出て止まらなかった。
獣医がもう手の施しようがないと判断し安楽死を
薦めた。
安楽死に関しては、色々な意見があると思う。
私自身、賛成も反対も出来ない。 だけど
でも、でも、愛する家族を失う決断をした人が
どんなに苦しいか・・・・。どんなに辛いか・・・・。
これから先ずっとずっと自問自答すると思う。
でも、私はお父さんの決断は正しかったと思う。
今日、ななのいなくなったカゴの中には
主をなくしたリードが入ってた。
それが、お父さんの気持・・・。
なな、今頃虹の橋を渡っていますか？
そちらには、うちのラブもいます。
仲良くしてやってね。 そして、生まれ変わったら
また、お父さんのところに戻ってきてね。。。
コメント
うちのニャンコ、特に先住猫はもうかなりのお年寄りだから、こういう話を聞くと人事じゃないです。
安楽死。。。ですか。。。
それについては、各医師、各飼い主によって考えはそれぞれですよね。
動物達にとってどちらがいいのか。。。
ウチのニャンコ達がそういう場面になったらどうするんだろう？
今のところ最期まで看取ってやりたい気持ちはあるつもりです。
あかん。。。。。涙が出てきたよ。
猫がーでんさんの29日の日記を読んで、もっと号泣（＞＜）
都ちゃん 辛いね、辛かったね。。。。。
忘れがちなんだけど（これは私の場合だけど）、今ある命の一秒一秒を共に大事に過ごして生きたいですね。
有り難う。。。。
私もトムにその時がきたら最期まで自分の力で。。。
そう思ってます。
でも、1度実家の先住犬が16歳で亡くなったとき
私は、既に実家から出ていたので介護は
母がしていました。
耳も目もダメになり突然鳴き出したり徘徊
あちこちに粗相する。
若くない母には相当な負担だったと思います。
この度のななちゃんも飼い主さんの奥さんが亡くなり
お父さんは70歳ちかくだと思います。
介護はとても無理だったと思います。
安楽死、とても難しい問題ですよね。。。
涙がこぼれました・・。
本当に生きとし、生ける者の運命とはいえ・・
言葉が見つかりません・・。
ナナちゃん・・虹の橋を渡って、あちらの世界で楽しく過ごせると良いですね・・追い追いまるも、そして夫も私も行く世界です。
生きているこの瞬間が如何に大切であるかを再認識しました・・。
本当に命は尊いと思います。
いつも当たり前のように暮らしているけど
本当は、とても大事な大事な存在。
今日、今という時間は二度と戻らないのに
惰性で過ぎていく。。。
だから、出会えたことを大切にしようと思います。
もちろん、まるちゃんのことも＾＾
まるちゃんは一人じゃないからね＾＾