昔、付き合ってた彼が緑内障の手術を受ける為、大学病院に
入院した時、隣のベッドの患者さんと仲良しになった。
Kさんは、糖尿病から網膜はく離を患っていた。
お子さんが、いらっしゃらない事もあってか
ご夫婦の仲がとても良く毎日、奥さんは来られて甲斐甲斐しくされていた。
退院の後も、Kさんは彼の演奏を聞きにいってくれたり
私のお店に遊びに来てくれたりした。
私が、その彼と別れた後はあまり会うことも無くなっていった。
今から5年くらい前に私の持ってるアクセサリーが何個も
壊れてしまい途方に暮れていた時に思い出した。
Kさんは、宝石店を経営していた。
早速電話をして遊びに行き、修理してもらった。
Kさんは片方の目は視力が無くなったけど、顔色も良く元気そうにしていた。
その頃、ちょうど元カレが自分の店を持ったので一度一緒に
遊びに行こうと言いつつ月日が流された。
それから、1年ぐらいしてKさんを知る共通の友達から
連絡をもらった。
「Kさん、亡くなったよ・・・。」と。
「えっ！なんで？あんなに元気そうだったのに・・・・」
白血病だった。
まだまだ、若くてたくさんやりたい事があっただろうに・・・
私は、その事を知っても奥さんに連絡を取らなかった。
心配な気持ちで一杯だったけれど私の心の隅に「昔のカレの知り合い」と
いうのが引っかかってしまい殿に申し訳ないような気持ちになり
連絡が取れなかった。
あれから、この4年間。直してもらったアクセサリーを見る度に
Kさんを思い出し、奥さんの事が気になった。
何日か前の日記に書いたように、最近アクセサリーの整理をしてる。
その中に引き輪がダメになってしまったブレスがあって、近くに
宝石店はないかとヤフーで検索していて偶然Kさんのお店のHPを
見つけた。宝石店続けてたんだ！
代表取締役は奥さんの名前になってた。
私はもう、いてもたってもいられなくなりメールを送った。
『 ○○さま
こんばんは お久しぶりです。
○○です。お分かりになりますか？
突然のメールで、驚かせてしまいましたね、ゴメンナサイ。
実は、昨日ネットをしていてHPを見つけました。
ご主人様のこと・・・○○さんからうかがっていました。
とても、驚きました。とても残念です・・・。
一度も伺えず、すみません・・・。
でも、奥さんのことは、ずっと気になっていて
「お元気なんだろうか・・・お店はどうしたのだろうか・・・」と・・・
でも、お電話するのも如何なものかと考えてしまい・・・。
今日に至ってしまいました。
近いうちにお店に伺います。宜しいでしょうか？ 』
と。するとすぐに返事がきて
『○○様
びっくりしました、本当に久しぶりです。
お元気ですか、是非お会いしたいです。
私は何時でも大丈夫です。お待ちいたしておりますね。』
と。会いに行きます！待っていて下さいね。
やっと、やっとKさんに、奥さんに会える。そして謝ることが出来る。
コメント