『介助犬飼育「リーベンハウス」 社長の夫死亡で経営難に
190頭 路頭に迷う恐れ 「福祉施設で引き取って」』


山形県上山市蔵王の「リーベンハウス」で飼育されている犬約百九十頭が、
路頭に迷う恐れが出てきた。
ラブラドールレトリバーの研究や繁殖に取り組み、
介助犬育成トレーナーの養成塾を開いていた佐藤社長の夫が
昨年十一月に死去し、会社の運営が難しくなっているためだ。
佐藤社長は、五歳以上の犬を無償提供する方針で、
「福祉施設で引き取ってもらえれば」と話している。
同社は、佐藤社長の夫が約十五年前、原産地の英国に近い気候、
風土で、ラブラドールレトリバーの種を保存しようと、
横浜市から上山市に転居。犬の繁殖のほか、預託犬や身体障害者用の
介助犬の育成、トレーナーを養成する塾も開いていた。
昨年十一月、夫が死亡。トレーナーを目指し同社で働いていた
従業員も、六人から二人に減った。
佐藤社長は「本当は最後まで面倒を見てやりたいが、
餌やりや清掃作業だけでも大変なので、犬の引き受け先があれば」
と話し、知り合いや地元の福祉関係者らを通し、
もらい手を探した。しかし、なかなか見つからない。
佐藤社長は一日、山形県の障害福祉課を訪れ、窮状を訴えた。
同課は「一企業の相談で全面的に支援するのは難しいが、
福祉施設に無償で犬を提供するというのなら、
県内の施設を紹介することは可能だ」と話している。
佐藤社長の夫は、介助犬の訓練などを行う社会福祉法人
「日本パートナードッグ協会」の施設長として介助犬育成にも尽力、
自身が育てた介助犬二頭が平成十五年十月、
介助犬として正式認定を受けている。
同協会の藤川享胤理事長は「もし相談にきたら、個人的には、
知り合いに支援を働きかけていきたい」と話している。
問い合わせはリーベンハウスTEL023・673・5801。

リーベンハウスHP
 http://www.liebenhaus-sato.com/


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